大きな病院での待ち時間が多いことは経験された方も多いことでしょう。
大学病院においても、「最高の治療を期待して」か、外来でも多くの待ち患者であふれかえっています。
院内で予約制にしたけれど、それでも多いので、最近は、他院からの紹介も予約制にしているところが増えてきました。
それでも、押しかけていって、外来を圧迫します。
大学病院など、大規模で、他にはあまりないような設備や医療技術を持った病院は、他で治療できないような難治性の病気や高度な診断や治療を行うことが必要です。
しかし、他でみてもらったらいい軽症患者、また、大学病院でなくてもいい患者で満たされています。
そのため、本来取り組む、重度の方や先進医療が思うようにはかどらないという現実があるのです。
現在でも、大きな病院の場合、紹介状がないと実費で3000円少々、初診料に上乗せが行われています。
大学病院では、紹介状なしの自費負担をいくらにするかという論議が現在、進行しています。
3000円より安くなることはありえないでしょう。現行以下になりますから。
思い切った案としては、1万円とか2万円という数字も上がっています。
これがどのように終息するかは、先の診療報酬改定で決定されることになります。
落としどころとして、可能性が高いのは、5000円かもう少し高いあたりが濃厚なように思われます。
その根拠は、重症の人は、5000円以上を支払っても受診する傾向にあるのに対して、軽症例では、それほど多くないという数字が出ているためです。
ただ、高度医療を行っている病院では、紹介状か、それに代わる、まずまずのお金を請求されるであろうことは覚悟してください。