時々、あります。
「この前、もらった薬どこかにやってないんです」
「薬、なくしてしまいました」
「親が間違って、ゴミ箱に捨ててしまっていたんです」
こういうケースで、薬が処方されて間がない内にもう一度、処方を求められることがあります。
「ああ、そうですか。仕方ないですね」と医者が薬を出してくれるか?
やさしい医者で、運がよければ、もう一度、出してくれるかもしれません。
いや、その医者は、やさしいのではなく、単に知らないだけなのかもしれません。
紛失した薬は、故意であれ、偶然であれ、自己負担となります。
基本的に保険がききません。
そういう決まりなのです。
勤務医だと、そういう負担が患者負担でなく、病院負担にすりかわったとしても、自分の腹は痛まないから、気づかずに出しているケースがあるというわけです。
しかし、厳格な病院では、きっちり自己負担を求められます。
これに対して、怒ってはいけません。
というより、怒るのは、筋違いです。
薬の管理は、自己責任ですから、出しすぎでストップがかけられても、文句は言えないのです。
いえ、クレーマーは文句をいうでしょう。
ただし、認められるかどうかは分かりません。
繰り返し申し上げます。
運悪く薬をなくしても、なくした分は、保険診療で賄ってはくれません。
薬の管理は、気をつけてくださいね。