720mlのトマトジュースを注ぐ時、最初は、薄い上澄みだけがコップに注がれる。
底の部分が濃く、そして、キャップの部分が薄いの通例だ。
試しに、トマトジュースを逆さにしてみたけれど、いくらか置いてみてもキャップの部分が薄いことに変わりはなかった。
それで、最初に少しジュースを注ぐ。
すうすると、残りに隙間でできる。
隙間ができた時点で混ぜ合わせると、次からは、普通の濃さの溶液が出るようになった。
さらにできた隙間を利用して、混ぜると、ほぼ均質な液体となる。
物は沈殿したり、上澄みができたりする。
それを変えようとすると、いくらかのあそびの部分が必要となるのだろう。
パズルでも、1コマの隙間がないと、移動ができないのと同じ理屈である。
仕事でも人間関係でもギシギシにつまった時には、あえて少しの隙間を作った方がいいのかもしれない。