いろいろな意味で人間も動物だと思うことがある。
おいしいものを食べたい本能、排泄欲はさほど変わらないだろう。
犬は、楽しみがほとんどないため、「食べることに命をかけている」と感じることがよくある。
犬は、基本的に触られることを嫌う。
あるいは、警戒する。
家族には許しているが、我慢している側面もあるのだろう。
好きな人とは一緒にいたいが、そうでない人は生理的に受け付けないのは、女性と同じだと感じる。
ひとりぼっちにされると、吠えて怒るが、近づきすぎると、嫌がって距離をとる。
パーソナルスペースがある。
相手が弱いと思うと、かさにかかって、威嚇してくる。
男性の攻撃的な側面も持っている。
人間のけんかでも、どうやっても勝ちようがないと思うと、相手に服従する。
本能がそれを見分ける。
動物は、敵に遭遇した時、瞬間に3つの方法を模索する。
1 逃避
2 懐柔
3 攻撃
これを瞬時に判断するのが、扁桃体という、感情の記憶を司る部分だ。
妙手を考えるのは、人間の大脳、主として、前頭葉の機能だから、頭を使わないといけない。
人間は、本能と理性の組み合わせである。
そして、しばしば困るのは、本能は、理性の数倍強いことである。
理性が本能をコントロールできれば、依存症も戦争もつまらない争いもずいぶんと減ることだろう。
そうならないことに、性(さが)を感じる。