2023年9月18日
名画「アマデウス」

私は、学生時代、衝撃的な映画に出くわしました。
それは、映画だけでなく、後に聴く音楽にも多大な影響を与えました。

当時、私が岡山に住んでいる時代に幾度も観た、「アマデウス」は、それ以降、モーツァルト嗜好をもたらしました。
今のクリニックで流れている音楽も有線で、診療時間中、ずっとモーツァルトの音楽がかかっています。
滅多にない、患者どうしがケンカすることもありました。

不思議なことですが、モーツァルトチャンネルを別のものに変えると、なぜかトラブルが発生するのです。

講師
一文字浩介

地方の準難関大学卒であるが、なぜか帝国大学の講師をしている
心理学者の若手

興味は豊富で、多彩な知識を持つが、まだ何も大成していない
学術とは変わった認識を持つ
言葉使いは、ていねいだが、少し変わり者

先輩
大町豊

同じ大学で他学部の一文字が尊敬する先輩
同じ趣味があるため、仲良くなった

仕事により、しばらく音信不通になっていたが、SNSで通信が復活した
有能であるが、自分の限界も感じている

――――――――――

一文字:みんなが好きなわけはありませんが、落ち着くと、いいと言ってくれる人はいても嫌だといった人はいません。

診療でも、落ち着く音楽、眠りにつきやすくなる音楽を教えてほしいと訊ねられた時は、まずは、モーツァルトを推奨しています。その次はバッハです。絶対はないけどで、はずれが少ないからです。

追加情報です。
現時点で、Amazonで、3000円だった、モーツァルト10枚CDが、2360円に値引きされています。
参考までに。

大町:映画アマデウス観てないからいつか観る!😆
面白そう!

一文字: アマデウスは、ぼくの生涯で、最も大きな影響を与えた映画かもしれません。

音楽がすごくいいので、良い音のするステレオテレビ、あるいはスピーカー、場合によってはヘッドホンを使って視聴されることをお勧めします。

音楽監修は、クラシック界でも有名で、何枚もCDを出している、ネヴィル・マリナーが担当しています。選曲のすごさに驚かされます。

映画が始まって、1〜2分で起こる衝撃的なシーンにふさわしい交響曲第25番が使われています。モーツァルトが作曲した交響曲は41番までですが、暗い雰囲気の短調の曲は、25番と40番です。40番は、聞けば小学生でも知っているくらい有名な音楽です。加えて25番は、近年、ドラマやCMでも流されており、耳に残っている人が多いと思います。あれほど衝撃的に25番を聞かされたのは、他にありません。

当時は、DVDはなく、ビデオ2本組でした。
後半は、これまた、珍しく短調で始まるピアノ協奏曲第20番が流れます。
そして、物語が終わった後は、同じ曲の2楽章が静かに流れます。
偶然ですが、私は、Apple Musicで、キーシンというピアノ演奏家が奏でる20番をこの1年しきりに聞きいています。

音楽よし、ストーリーよし、映像よし。
今は、ほとんどの人が忘れていますが、当時、アカデミー賞の8部門を受賞、独占する勢いでした。
まったくカテゴリーの異なる映画です。

大町:温故知新なのかな。

一文字:そういう面も大きいと思います。

よければ、最初の15分でも観てみてください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アマデウス_(映画)

大町:映画を観るのか楽しみになったよ😆!
短いバージョンも観てみるね!ありがと〜!

一文字:5分くらいの予告編が見つかりました。

大町:Wikipedia見たから,日本語字幕がなくても,なんとなくわかった!😆ありがと〜!

確かにクラシックは音量上げて聴きたいもんね。
自宅には安物だけど,テレビにサブウーファー付けているから,昼間音量を上げられるときに観る!

一文字:はい。あの映画は、音楽とともに楽しんだ方がいいです。当時は珍しいステレオ録音で、それをオーディオにつないで聴いて(観て)いました。

字幕のことは、指摘されて初めて気がつきました。
私は、アマデウスは、見過ぎた(聴き過ぎた)ため、字幕なしで理解することができます。

実用性の低い英語教育を受けた私でも、あの映画のセリフは、70%くらい文字起こしできるのではないかと思っています。

長らく時間を経た現在でも、アマゾンプライム他、無料で観ることができません。
DVDを購入するのが一番お得なようです。
先日、久しぶりに視聴したら興味深かったです。

のだめカンタービレでも、有名な作曲家でも使われる回数は2回くらいが一番多いのですが、モーツァルトに関しては、10曲以上が放映されています。
桁違いに驚きました。

私自身も診療中に好みの音楽が流れると、気分が高まります。
他のお店でも、もっとモーツァルトの音楽が流れた方がくつろぎます。

大町:一般では流れていないの?

一文字:あるラーメン屋では、麵を熟成するために、寝かしている間にモーツァルトの音楽を流していると宣伝しています。

ところが、食事をする店内では、速いテンポで落ち着かない音楽がリピートで流されています。
客は、麵より、扱いが悪いの?
私もモーツァルトを聴きながら、ラーメンを食べたい!

お店の回転率をよくするために行っているのではないかと考えています。

大町:それじゃあ、客より麵のできを大切にしていることになるね。

一文字:そう考えざるを得ません。
とても残念に思います。
だから、私は、そのお店には、年に1回行くかどうかです。

大町:やっていることに矛盾が感じるね。

一文字:そうなのです。麵造りも大切ですが、もっと客に気を配ってほしい。

大町:利益主義の店にはびこっている風潮なのかもしれないね。

一文字:そう思います。