会社の株券が、ただの紙くずになる瞬間をみた人は結構いることでしょう。
おそらくは、小さな会社であれば、日常茶飯事。
大きな会社でもたまにあります。
近年では、JALが破綻する直前、株価が急落して、最後は投げ売りの1円になりました。
基本的に売れないけど、それでも買う人がいて、様々な思いが交錯したようです。
結果的には、株の価値は0円になってしまったのですが、
最後の1円を買った人は、競馬の万馬券みたいに、
もしかして復活したら、10万株で10万円が1000万円になることを夢見たのでしょうか。
現在の日本で、すぐにそういう兆候はないけれど、
日本円、具体的な物で言えば、1万円札が、
競馬のはずれ馬券のように紙くずになることも
1兆分の1くらいの確率で、ないと言い切れるかどうか。
基本的にお札、紙幣のことですが、
これは、日本銀行が発行した借用書となります。
お札には、必ず、「日本銀行券」と明記されています。
我々は、この借用書のやりとりをありがたがってやっている。
そう考えると、結構、こっけいかもしれません。
この借用書が紙くずになるのは、日本が外国に侵略、占領された時かもしれませんが、
急激に価値を下げることはあります。
それで、もしものために、別の何かに交換していることがあります。
「有事の金」
そして、
「有事のドル」
戦争が起こったり、起こりそうだと価格が上がることが多いものです。
ドルだって、日本銀行券と同じ役割なので、急激に価値を下げることはありえます。
しかし、国際的な取引に使われて流通量が最も多いこと、
また、アメリカがつぶれたら、世界も計り知れない大打撃を受けること、
などから、日本紙幣よりは、紙くずになる確率が低い(?)かもしれません。
アメリカは、借金国で、大量の国債を世界にばらまいていますが、
経済大国なだけでなく、軍事大国でもありますので、
他の国は買っても、そんなには売りません。
日本がアメリカ国債をさばくという打診をした時、
それなら戦争をする、と脅されたという噂があります。
(本当かどうかは分かりませんが)
そんなこんなで、自国通貨がやばい国では、ドルが買われていることがあるのです。