2014年3月7日
有事のドル

会社の株券が、ただの紙くずになる瞬間をみた人は結構いることでしょう。

おそらくは、小さな会社であれば、日常茶飯事。
大きな会社でもたまにあります。

近年では、JALが破綻する直前、株価が急落して、最後は投げ売りの1円になりました。
基本的に売れないけど、それでも買う人がいて、様々な思いが交錯したようです。

結果的には、株の価値は0円になってしまったのですが、
最後の1円を買った人は、競馬の万馬券みたいに、
もしかして復活したら、10万株で10万円が1000万円になることを夢見たのでしょうか。

現在の日本で、すぐにそういう兆候はないけれど、
日本円、具体的な物で言えば、1万円札が、
競馬のはずれ馬券のように紙くずになることも
1兆分の1くらいの確率で、ないと言い切れるかどうか。

基本的にお札、紙幣のことですが、
これは、日本銀行が発行した借用書となります。
お札には、必ず、「日本銀行券」と明記されています。

我々は、この借用書のやりとりをありがたがってやっている。
そう考えると、結構、こっけいかもしれません。

この借用書が紙くずになるのは、日本が外国に侵略、占領された時かもしれませんが、
急激に価値を下げることはあります。

それで、もしものために、別の何かに交換していることがあります。
「有事の金」
そして、
「有事のドル」

戦争が起こったり、起こりそうだと価格が上がることが多いものです。

ドルだって、日本銀行券と同じ役割なので、急激に価値を下げることはありえます。

しかし、国際的な取引に使われて流通量が最も多いこと、
また、アメリカがつぶれたら、世界も計り知れない大打撃を受けること、
などから、日本紙幣よりは、紙くずになる確率が低い(?)かもしれません。

アメリカは、借金国で、大量の国債を世界にばらまいていますが、
経済大国なだけでなく、軍事大国でもありますので、
他の国は買っても、そんなには売りません。

日本がアメリカ国債をさばくという打診をした時、
それなら戦争をする、と脅されたという噂があります。
(本当かどうかは分かりませんが)

そんなこんなで、自国通貨がやばい国では、ドルが買われていることがあるのです。