私たちの睡眠は、深く眠るノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠の周期的な繰り返しで構成されていると考えられています。
深く眠るためには、最初の3時間以内に深いノンレム睡眠が必要であると教えられました。
睡眠時間が長くなると、ノンレム睡眠が減り、レム睡眠の比率が高まると考えられています。
朝型に夢をみる睡眠は、レム睡眠です。
周囲の気配を感じている眠りや浅い眠りは、たいていの場合、レム睡眠です。
脳を休めるために、深い眠りであるノンレム睡眠が重要な働きをしているようです。
一方、レム睡眠は、自律神経や身体症状を整える働きを持っている可能性があります。
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スタンフォード大学のEileen Leary氏らの研究は、
睡眠時間に占めるレム睡眠の割合が低いと、全般的に死亡リスクが高くなると公表しています。その中でも心血管疾患による死亡率の増大を懸念しています。
また、レム睡眠の比率が総睡眠時間の15%未満の人の死亡リスクが高いことにも触れています。
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愛媛県では、県庁や保健所から、医療機関に送られていくる通知文書の中の1つに、
「しっかり睡眠をとりましょう」
としめくくりの言葉を添えられていました。
医療業界では、睡眠時間が足りないと、免疫機能が低下するということがコンセンサスとして知られていることを前提としての言葉でしょう。