先日のブログに続き、同じ名古屋大学が、心の領域と体の領域をつなぐ「心身相関」の神経伝達経路を発見したと発表されています。
————————————————————
片岡直也特任助教と中村和弘教授の研究グループ
科学誌「Science」(電子版)に掲載
————————————————————
普段、私たちも診療を行ってきて、原因不明の微熱が出る方が割合おられることを経験します。
これは、ストレスから、自律神経症状を介して、起こっている可能性があります。
自律神経を司る視床下部が関与します。
「背側脚皮質/背側蓋紐(がいちゅう)」(dorsal peduncular cortex/dorsal tenia tecta、以下DP/DTT)と呼ばれる領域から視床下部背内側部へ神経伝達路があります。
これが、心理ストレスを受けた時に交感神経系が活性化することを発見したという主旨になります。
経験が科学的な裏付けによって証明されたということになります。