最近、ある動物病院でトリミングをしている。
その際、愛犬がおとなしくしていないという話は聞いていた。
2人つく必要があるため、1000円増しとなっている。
それでも、前回のトリミングでは、
「どうも口が出ますね。しつけ教室に通われたらいかがですか?」
と冷たく言い放たれた。
「しつけ教室って、どこにあるのですか?」
「うーん。どことも言えませんが、地名としつけ教室を入れると出てきますよ」
と教えられた。
しつけ教室は、預かるものの、虐待に近い生活をさせられることがよくあると聞いたことがある。
また、15万円も支払ったけど、何にも変わらなかったという話もある。
前回、トリミングをしてもらった人は、以前とは違う人だった。
嫁は、意地悪さを感じたという。
家でその話を聞いた私も、「我が子の教育がなっていない親」という心情でいくぶん、落ち込んでしまった。
そして、これではいけないと悩みを持つことになった。
今回は、フィラリアの予防接種を受けに行くとともに、しつけの相談を受けることにした。
他の人の迷惑になってはいけないから、獣医さんの空いている時間帯で予約をとって出かけた。
診察を受けたところ、獣医の先生の前で、お腹を出して、「撫でて」という姿勢をとった。
「これは、絶対服従のポーズです。噛む子は、こんなことはしません」
と言われた。
「お母さんに軽く歯をあてるのは、兄弟犬みたいに思っているのかもしれません」
とのことだった。
「トリマーは、プロです。もう1人つけた上のできないというのは、トリマーのプロとしての意識が足りないのです」
そして、付け加えて言ってくれた。
「この子にしつけ教室はいりません。むしろ、ほめてあげてください。ほめるのが、少ない気がします」
うんこがうまくできないのもしつけの問題ではない。
散歩するときに、するものなので、決められたところに必ずしもできなくてもいい。
今日は、例の意地悪いトリマーの姿が見えなかった。
休んでいるのかもしれない。
あるいは、辞めたのかもしれない。
今後もトリミングに通っていいという話になった。
子どもに問題がないと言われると、親はずいぶん救われるものである。