女性に更年期があることは、昔から知られています。
更年期障害で、苦しんでいる方も相当数おられます。
最近、男性の更年期障害が提唱され、診断や治療に健康保険が使えることができるようになりました。
ただ、すべてが保険でまかなえるわけではなく、きめ細かい検査を行うと、自費診療となるようです。
女性では、女性ホルモンが減少することで、更年期障害が発生するわけですが、男性においても、同様に男性ホルモンが低下すると、女性の更年期のような症状が出現するというわけです。
まず、ヒアリングやカウンセリング(精神療法ではありません)を行った後、男性ホルモンの検査をしていくかどうかを決定します。
測定する男性ホルモンは、基本的に、「テストステロン」です。
この値が低いと、活力が落ち、その他、諸々の症状が起こるのではないかと言われています。
それから、治療について、判断していくことになります。
治療は、不足している男性ホルモン(テストステロン)を注射によって、補充することとなります。
それによって、どのくらいの方が改善しているのかは、今のところ、私は知りません。
私のところに通院されていて、泌尿器科で、その治療をされている方が数人おられます。
今現在は、ごく一部しか吉報を聞いたことがありません。
それは、まだ治療過程の途中だからかもしれません。
一方、個人的に疑問を持つこともあります。
「男性ホルモンの補充って、それ、スポーツの世界だったら、ドーピング?!」
という素朴な懸念です。
だから、アスリートには禁忌かもしれません。
そして、ホルモン補充しても、回数や期間を限定して、ずっと投与する、というわけにはいかないのではないかと想像するのです。
この記事は、後に新しい知見が得られたとき、続きのお知らせをしようと思っています。