2018年6月18日
入浴剤は、効果があるのか?

温泉への入浴の効能はあるのだろうか?

これは、未だに科学的に解明されていないけれど、一般的に「何らかの効能がある可能性がある」と考えられている。
経験上でのことだ。

信濃では、武田信玄の兵が傷つくと、すぐに後方に回して、湯治により回復させて戦線復帰をさせていた。
やっつけても回復する兵に他軍は驚いたという。

一方、科学的に究明したいということで、温泉地に分院として研究所を開いた大学病院もある。
しかし、ここは振るわなかった。
ハッキリした科学的根拠や効能を見つけ出すことができなかったようだ。
費用も必要なため、温泉療法も行っていたが、採算がとれず、閉院となった。

温泉によく入る人に元気な人が多いが、温泉が健康にいいのか、健康だから温泉に入ることが多いのか、原因と結果が明確ではない。

科学的に十分に解明できていないので、経験知と勘になるが、私的には、「温泉は何らかの効用がありそう」な気がしている。
おそらくそう考えている日本人は多いだろう。

では、仮に温泉がいくらか有用だとして、疑似温泉を家で作る入浴剤は意味があるのだろうか?

入浴剤の効能は、疲労回復、冷え性、肩こり、腰痛、神経痛、リウマチ…などとなっている。
要は、温泉に書いてある効能と同じということだ。
しかも、本物の温泉と入浴剤の違いを厚生労働省も確認してはいない。
入浴剤は温泉より効果がある可能性は薄い。

そもそも、入浴剤の有効成分は、乾燥硫酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムである。
炭酸水素ナトリウムは、重曹のことなので、端的に言えば、入浴剤の効能は、重曹の効能ということになる。
それに香り成分と着色料を加えている。

余分なものはいらないとして、重曹に入ったお湯につかるなら、特に害がないだろう。
ただし、それほど効くかどうかも定かでない。

入浴剤の緑や青の色が好みで、香りもよく、リラックスするならば、入浴剤を使ってもよろしかろう。
バスクリンで調べたが、1回当たりの値段は、10円〜20円なので、趣向としては安い。

ただし、過剰な期待をせずに、リラックスして体がほぐれればいいくらいに考えた方がよい。