2017年6月18日
肩こりの解消に効く方法があるようだ

診察していると、時々、肩こりの相談をされる。
何も言わない人も聞いてみると、肩こりのある人が多い。
よく考えてみると、自律神経のバランスを崩した人が多いから、肩こりの症状を持つ人が多いのも納得がいく。

肩こりに効く薬がほしいと言われる。
一応、肩こりに適応のある薬があるが、効かないか、少し軽くなるくらいが関の山だ。
整形外科に行っても、肩こりは治らないだろう。

いい薬がないことに対して、軽い諦めと釈然としない気持ちを持つ方もよくおられる。
それに対して、説明する。

「ちょっと考えてみてください。
 肩こりが一発で治る薬があったなら、マッサージや整体をしている人は失業していますよ。今の西洋医学では、そんなに便利な薬はないのです。
 実は、私も肩こりで困っています。いい薬があったら、私が飲んでいます」
というと、大体納得される。

「今、私は肩こりに効く方法がないか、自分で探しています。それが見つかったら、教えてあげます」
というと、
「先生、早く見つけてくださいね」
と言われる。

日本人で肩こりがある人は多い。

では、西洋人は、肩がこらないのか?
いや、同じ人間だから、そんなことはないだろう。
ただ、「肩こり」という概念がないだけだ。

だから、西洋人の富裕層は、スパに行っている。
日本では、異常に高い料金を必要とするが、西洋人にとっては、リラクゼーションになり、肩や腰が気持ちいいマッサージだと感じていると思う。

数年前、修善寺温泉になる老舗旅館に宿泊したことがある。
その時、アメリカ人の女性がいて、「これは、いいスパね」と言っていた。
日本人の温泉好きは知られているが、西洋では、スパの内に入るらしい。

これまで、私は、肩こりに悩んできた。
特に、肩甲骨の内側の筋肉が凝って痛くなる。
たまらなくなって、家族に、「押して、押して」とせがむことがある。
痛み止めの湿布を貼ることもある。
でも、十分ではない。

マッサージにも通った。
あるマッサージ師は、90分くらいかけて、丁寧にもみほぐしてくれるので、施術してもらっている間は、とても気持ちがよかった。
でも、施術が終わると、すぐにまた揉んでほしくなる。
一時的に軽くはなるが、「治る」ということはない。

雑学で有名な林修先生がいる。
雑学のバラエティで、「林先生の初耳学」という番組がある。
あの中で、肩こりに対して、肩の筋肉を揉んでも、肩こりは治らない理由という問題があった。
それによると、肩の筋肉ではなく、筋膜を伸ばして、血行をよくしないと、改善しないという回答があった。

それをヒントに肩こり解消体操を試してみた。
そして、最近になって、ようやく、「システム化された肩こり解消体操」ができそうな具合である。
自分に試しているところだが、実際のところ、心地いい。

今日、職員に肩こりがあるかどうか訊ねてみたら、大体の人は、「ある」と答えた。
まず、職員に行って、その後、地域の人に施行してみようと思う。