2017年5月3日
なりたい職業での医師ランキング

ソニー生命保険が、2017年3月に中高生に将来なりたい職業の意識調査をした。
中学生の場合、自分の関心のある職業がランキングの上にきていることが分かる。

男子中学生だと、
1位 ITエンジニア・プログラマー
2位 ゲームクリエイター
そして、
4位 プロスポーツ選手
となっている。

女子中学生の場合は、
1位 歌手・俳優・芸能人
2位 絵を描く職業
女子生徒でも、7位にゲームクリエイターが入っていることがおもしろい。

また、世相を反映してか、公務員の人気が高い。
男子生徒では、6位、女子生徒では4位と高位置にある。

ところで、昭和の頃からなりたい職業の上位にあった医師は、どの位置にあるのだろうか?

男子中学生では9位。
女子中学生では、驚くことに3位となっている。
女子中学生の方が意識が高いことに驚いている。

ところが、高校生になると、事情は、多少異なってくる。
男子高校生では、
1位 ITエンジニア・プログラマー
3位 ゲームクリエイター
と関心のあるものは、同じく上位に食い込んでいる。
ところが、医師になりたいという回答は、10位にはない。

女子高校生では、歌手・俳優・芸能人は3位に落ちている。
そして、やはり医師の希望は、10位の圏外にある。
変わって、2位に看護師が入り込んでいることが興味深い。
看護師は、女の子の時代から、なりたい職業の上位に入っているのだが、中学生の場合は、圏外で、高校になってから上にきているところが、面白い。

つまり、中学生では、あこがれで記入していた職業が、高校生になると、より現実的かつ具体的になっているように感じる。
それを裏付ける考察として、女子高校生のなりたい職業の1位が、「公務員」となっている。
生きていくことに対して、よりリアルに考えてきているということをうかがわせる。
男子生徒でも中学では6位の公務員が、高校生では4位にランクアップしている。

以前から、国立医学部は、入学が難しかったが、最近では、やさしかった私立でも難関化している。
高校では、学業成績において、そのことを意識せざるを得ない、あるいは現実を見せつけられることになるのだろう。