ふるさと納税を納めた返礼品が届いた。
牛肉の塊である。
タイミングが悪かった。
同じ日に2種類の肉が届くとは。
1つは、近江牛のシャトーブリアンの1kgブロック。
届いたのは、本当に塊だ。
これを切り分けると、ステーキ肉という雰囲気になった。
シャトーブリアンって、ヒレ肉の中心なので、本来、脂が少ない。
しかし、このお肉は、結構サシが入っている。
切り分けた重量が1人あたり150g少々だろうか。
自分の自分で調理して食べた。
だから、少しずつ焼き方は異なるのだが、一つだけ共通している。
1枚食べると、胃が重い。
先日、ペッパーランチで150gのサーロインを食べた時は、全然重くなかった。
あれは、サーロインといっても脂がほとんどない赤身の肉だ。
量はほぼ同じなのに、このもたれ感は、脂肪によるものに違いない。
日本では、さしがよく入っているものほど、等級が高くなる。
A5ランクというと、最高ランクの肉とみなされている。
しかし、5等級の肉は、脂が多くて、かえって、食べにくいという欠点がありそうだ。
和牛のうまさを称えていたが、あれは、少量食べるのがおいしいのであって、決してガツガツ食べる類いのものではない。
翌日は、すき焼き肉を食べた。
こちらも、脂が大量に入っている。
おそらく、100gあたり2500円くらいの高級肉だ。
これが、1kg届いた。
初め、家族は、これくらい何とかなると言っていた。
しかし、すき焼にて、肉を2枚くらい食べると、手応えを感じた。
結局、胃が重くなって、5枚ほどでリタイアしてしまった。
以前、松阪牛の店で、フィレの焼きとすき焼き1枚を食べた時はおいしかった。
そう言えば、最初は物足りないような気がしていたが、食後は、まずまずの満腹感があったことを思い出した。
あれは、少しだけ食べたから、おいしかったのだろう。
霜降りを大量に食べたら、胃に持たれる。
そして、身体にも悪いかもしれない。
最近、注目されている肉料理の店で、「いきなりステーキ」というステーキ店がある。
あれは、肉の重さによる量り売りで、300gからの注文になっている。
1gあたり10円に満たない安さが売りだ。
赤身の肉、おそらく基本的に外国産の肉を大量に食らうということを目的としている。
あの肉を1日あたり500gコンスタントに食べる人たちがいる。
肉マイレージカードというものがあって、自分が注文した肉の量がマイレージとしてカードで確認できるようになっている。
ちなみに、ランキングで1位、2位の人は、400kgこえのマイレージを持っている。
そんなに肉を食べて、身体が悪くならないのだろうか、という素朴な疑問がある。
それに対し、マイレージ2位にて取材を受けた人が返答していた。
肉を食べてから、体重が40kg落ちましたという。
太っていた頃の顔写真が出ていたが、明らかに現在の方が健康的に見える。
肉の赤身を食べて、炭水化物を控えた方が、ダイエットになるようだ。
以前、別の記事に書いたことがあるが、和菓子を食べてやせた人がいる。
洋菓子の脂や糖分は、代謝されにくいが、和菓子の方は、分解されて蓄積されにくいから、糖尿病の人でも、摂取がOKだと言われたという(もちろん、限度はあるだろうが)。
そして、実際、コンビニで発売されている和菓子の新商品を探しては、食している生活を続けている。
糖尿病では、果糖も控えないといけないことになっている。
果物の糖分もバカにならないため、カロリーオーバー、炭水化物オーバーとなりやすいためである。
しかし、京大出の果物に関する研究者は、果物による人体実験を自分の身体で行っている。
彼によると、この8年間、果物しか口にしていないという。
驚くことに、水さえも摂取していないというのだ。
それで、健康を害するということは、今のところないという。
人の体は不思議なものだ。
果物だけで生きていける方法があるらしい。
さて、振り返って、今回の肉を鑑みて、和牛は、少量を楽しむ分にはいいが、たくさんとって、健康にいいという印象を受けなかった。
胃に負担をかけるという点だけで、やばいということができるだろう。
せっかくの食材を廃棄するのは、もったいない。
どのように調理して、口に入れるかが、この数日の思案のしどころだ。