京都にある300年の歴史を誇る旅館。
旅籠として使用され、公家が中心に止まっていた。
後に、幕末の有名な武士、そして、明治維新の立役者である、大久保利通、伊藤博文など誰もが名前を耳にしたことのある人も宿泊している。
この旅館でユニークなところがいくつかある。
多分、複数あるのだろうが、分かっている部分だけでも紹介したい。
1 自社HPがない
現代の旅館、ホテル業において、自社HPのない企業は珍しい。
自ら宣伝しなくてもリピーターと口コミで人が来る。
旅館に直接連絡しても予約をとることができるが、一番気楽にとることができるのが、JTBの予約サイトである。
ここでのみ、広告的な予約が行われている感じがした。
(予約は、JTB以外のサイトでも行われているようです)
2 値段がいつ訪れても一緒
俵屋旅館の宿泊代は、JTBサイトにおいて表示される価格は、1人55,891円、一室2人の料金にて、111,782円と決まっている。
土曜日も連休もGWも盆も、そして雨の多い梅雨時の平日もおしなべて、同じ価格である。
(ただし、正月だけは、料金設定が高くなるらしい)
そして、半年後くらいのお日にちでも、半分以上は、満室、残りは、△(残り1室)の表示となっている。
私は、こういう宿泊施設をみたことがないため、大変斬新に見えてしまう。
つまりは、こういうことではないだろうか。
すべての客室は、埋まり、いつの日に訪れても満室である。
それに対して、平日だとか、お盆だとかは、客の都合による。
旅館としては、毎日、同じ精力をつかい、同じように目一杯おもてなしをする。
旅館にとっての真剣度はいつも同じ。
だから、値段の上げ下げはしない(正月だけ例外)。
ということになるのではないかと想像している。
経営的に、「この値段ではやっていけない」と思ったら、すべての日で平等に料金を引き上げるのではないかと想像している。
3 貴重な古文書や武術品が残っている
これについての詳細は分かりませんでした。
ただ、古くからあるだけに、保存してある歴史的な物も多いという記載をどこかで読みました。
料理については、凝ってはいるが、必ずしも最高級の素材を使っているわけではなく、一番おいしいとも限らない。
しかし、スティーブ・ジョブズ氏も常連だったという話も残っている。
好みはあるが、不思議な宿であることには違いない。