るろうに剣心の最終章を観た。
志士雄は、思ったより、強かった。
その強い志士雄に対して、剣心が挑んだ。
挑んだのは、剣心だけでなく、同士の4人。
最期は、期待にそぐわず、志士雄を打倒する。
平和が保てて、ああ、よかった、よかった…。
しかし、この構図、ちょっと待って!
1人に多人数で戦う図式。
それって、卑怯ではないですか?
法治国家では、1人でも殺人を犯した者をそのままにしておくことはできない。
多くの人間を投入しても捕まえなければならない。
歴然とした悪に対しては、そういう措置もある。
一方、悪の観点がみる人にとって、異なることがある。
戦争を行っている国同士は、お互いに相手が悪いと考えている(明らかな確信犯は除く)。
しかし、それを眺めている国は、違った反応を示す。
特に遠く離れていて、利害関係がないところほど、客観的にみることができる。
そういう善悪の区別がつかない世界では、「勝った者が正しい」という、強者の理論が適用されることが多い。
それに対してのドラクエ、そして、剣心。
明らかに悪を成す者は倒した方がいい。
ただし、倒すなら、適正なタイミングで。
ドラクエでは、1人のボスキャラに対し、4人ほどの勇者や賢者などが参戦する。
そして、十分なレベルアップを経た後の参戦は、正義の倒し方というより、強い者が大勢でいじめる図式になりかねない。
ゲームで快感を覚えた者が、現実の場で、いじめを行う可能性がある。
正義だからといって、何をしていいわけではない。