2019年から始まったコロナ感染はおさまっていない。
さらに言えば、コロナ不況もおさまってはいない。
援助金は、見込みのたたない企業の延命と主に株に向かった資産バブルに至った。
同じ規模のばらまきができない2022年からが勝負の年となる。
と同時に覚悟すべき年となる。
どのような覚悟をしたらよいのか?
耐える覚悟と未来を切り開く覚悟。
その覚悟がないと、続く未来に塗炭の苦しみが待っている。
新年早々、縁起の良くない話で始まって申し訳ないと思っている。
しかし、これをごまかして、先延ばしすることができない状況になっている。
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気づいているだろうか?
世界は、物価の上がるインフレになっている。
そして、そのインフレは、持続的だということが判明してきた。
日本では、その実感がないかもしれない。
政府はインフレとは言わないで、金融緩和を続けている。
もちろん、マスコミも報道しない。
しかし、日本は目標2%のインフレ率に迫る1.9%となっている。
2%に到達しなかったのは、菅政権で携帯電話の通話料金値下げによる0.3%のディスインフレが要因となっている。
今年もこのような僥倖があるのだろうか?
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GPIFは、(基本的に)株のETF買い増しをしなくなったことをご存知だろうか?
日本株が上がらなくなった大きな要因の1つである。
食品や日用品などの生活必需品がジワジワ上がってきていることをご存知だろうか?
値段が同じでも内容量が減っている。
こうした嵩上げによる実質的な値上げも頻繁にある。
ガソリン代が高騰していることは、交通機関の発達していない田舎の住民は知っている。
うちは、新車の値上がりを想定して、一昨年末に注文して、昨年1月に納車されたハイブリッドカーを使っている。
元々は、国民の大衆車である、カローラを買うべくディーラー店を訪れると、同格の製品が他にあることを知った。
CHRは、自分が初めて購入するSUVである。
車高の高さが、それまで乗っていたマジェスタと同じくらいで運転しやすいことが気に入った。おまけに値引きのおかげで、カローラと同じ価格帯で手に入れることができた。
カローラより重量がある分、少しだけ燃費が落ちるが、その分、頑丈で事故が起こった時、昇天しにくい。
マジェスタは、街乗りでリッター5kmを切る。高速道路通勤で8kmと、ガソリン価格の上昇にふるえながら使う車ではない。
まっすぐな高速道路を、アクセルを軽く踏んでシュンと加速し、風切音を聞きながら、爽快に走る車だ。
ぼくは、314馬力の車を廃車にして、自動運転クラス2の新車に切りかえた。
新車を買ったのは、NISSANのマーチを買った30年来のできごとである。
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原油、石炭、鉄、銅、アルミ、木材などの原材料となる部材が高騰しているので、小売価格を下げるわけにはいかない。
だから、アメリカでは、すでに6〜8%のインフレが起こっている。
日本はデフレの期間が長かったため、メーカも値上げをしづらく、利益を削って臨んでいる。
一時期、もてはやされたSHARPのマスクを購入するのをやめた。
もう十分に買った。
買った後でも、「抽選に当たりました」というメールがくる。
SHARPのマスクは、安全だと思うし、耳の痛くならないので気に入っている。
しかし、マスク一枚50円という価格に耐えられなくなった。
エリエールという日本企業である大王製紙のブランドがある。
先日、Amazonでエリエールのマスクを閲覧したら、一枚40円だった。
少しして、Amazonセールを覗いてみると、同じ製品が爆安となっていた。
1000枚買うと、1枚あたり12円となる。
これ以上安くなることは、ほぼない、あるいは、ブラック・スワン(あり得ないと思ったことが実現すること)の到来だと考え、思い切って2000枚注文した。
すでに棚一杯に保存してあるマスクの買い増しに嫁は怒り狂うことだろう。
このエリエールマスクは、1月4日に届くことになっている。
うちは、小さなクリニックとは言え、スタッフ全員で使うと、2年はもつまい。
一方、ウイルスは2年経ってもなくならない。
その先は、インフレに沿った値段でマスクを購入することになる。
こういう計算を嫁はしないだろう。