2017年11月23日
運動は、睡眠障害を解消するか?

仕事をして疲れても、眠れないことがある。
自律神経の中でも、交感神経が優位となり、覚醒する体内ホルモンが放出されているものと思われる。

戦争の時、疲れているのに眠れない兵士が出てくることがよくある。
40年近く前に描かれた、機動戦士ガンダムでも、アムロが戦いの後に、眠れないと訴えている。

アドレナリンが放出しすぎると、眠れなくなる。

覚醒剤は、ドーパミンの放出を促すことが多いが、これも覚醒系のホルモンであるため、不眠をもたらす。
逆に言えば、疲れても眠くない、しんどくないので、仕事がはかどる気がする。

しかし、それは、薬の効果による一時的なものである。
であるから、薬の成分がなくなると、効果がなくなり、以前より疲れを増して感じることになる。

また、覚醒剤は、常用していくにつれ、同じ効果を期待しにくくなる。
これを耐性という。
簡単な言葉で言うと、「慣れ」だ。

運動も体内に様々なホルモンを分泌させる。
うまくいったときには、快感ホルモンも出す。
しかし、このホルモンの分泌には、薬物によるほどの耐性はなく、比較的安全だ。

比較的というのは、絶対ではないという意味がある。
ギャンブル依存症では、勝ちそう、当たりが来そうという前に脳内モルヒネが出る。
この快感でやめられない人が多い。

スポーツでも、ランニングハイという状態は、苦しい状況下で、モルヒネ様の脳内ホルモンが出ているものと思われる。

さて、睡眠についてである。

通常の疲れを催す運動であれば、入眠をよくする。
そして、中途覚醒も少なくなるだろう。
だから、ある程度元気な人で、睡眠不足に悩む人は、疲れを催す運動をお勧めしたい。
時間的に難しいという人もおられるとは思うが。

私は、最近やってみて、不眠が改善したという実感がある。