日本の英語教育は、とても論理的になっている。
すなわち、文法を学んで、その通りに書いていくことである。
その基礎ができて、後で実践練習を行うと、伸びることは多い。
しかし、その方法が最強なのか?
まず、英語は文章で話さなければならないのか、という素朴な疑問がある。
言葉は、まず分かることが大切である。
であるならば、たった1単語であっても、すぐにきちんと理解できる方法がすぐれた表現法であるとは言えないだろうか。
英語を母国語としないヨーロッパに行くと、疎通をとるために簡単な英語でやりとりするしかないことが結構ある。
その際、複雑な文法が必要なのか?
ツアーで30人ほどが(日本で言う)新幹線に乗り込んだ時、車掌がやってくる。
その時、「Group」といえばよいと教わった。
丁寧に言っても、「We are group.」
通じやすさに大差はないだろう。
一例であるが、あるホテルに温泉スパがあった。
そのスパに入るためには、ホテルの部屋番号を告げなければいけない。
部屋番号くらい簡単に言えると思う方も多いことだろう。
しかし、多くのおじさんたちが、そこで戸惑っている。
例えば、部屋番号が518号であるならば、
「five hundred eighteenth」
などと告げようものなら、係の人から、「はっ?」といぶかられる。
通じればいいのだから、部屋番号は、分かりやすく区切る方がいい。
だとすると、
「five, one, eight」
とシンプルに言えばよい。
当時小学生の子どもにそれを教えると、すんなり通してもらえたらしい。
逆に、正確な英語をしゃべろうとする人は足止めをくらった。
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今回の教訓
正確な文法よりも、通じる英語を意識する
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