2022年10月21日
祭りの喧噪から逃れる

西条のお祭り期間の間は、喧噪のただ中にいて、移動も制限される、その地を離れて県外に滞在しました。

祭りに参加している人、祭りをみたい人ではなければ、同じような話をよく聞きます。

県外に出たからといって、感染リスクが高まるわけではありません。

ホテルにずっといて、1日1回、食事を食べに行くくらいなのです。
だから、今回の旅行の目的は、祭りのことは別にして、美味しい物を食べに行くことだったのです。

食事以外に水分やいくらかの食料も必要となります。
だから、コンビニには通いました。

観光はしていませんから、雑踏の中に飛び込んではいません。

宿泊地は、どこと聞かれることがよくありますが、今は秘密です。

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子どもさんのおられる家庭では、東京ディズニーランドが超人気でした。
現在は、以前より敷居が高くなっていますから、西条からでは、USJに行く人の比率が増えたかもしれません。

ところで、テーマパークを堪能するための費用は高いですね。

一般的な家族で2泊3日の旅程で、30万円くらいかかることが普通です。
おみやげ買うと、もっと増えるかな。

ホテルもオフィシャルサイトに泊まるなら、1泊7万円以上必要となるかもしれません。

特別に相場の高い年末年始に宿泊した場合は、70万円ほどの出費を余儀なくされます。

それでも、ニーズが供給を上回れば、その金額を出しても奪い合いになります。
すごいです。

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海外旅行でないなら、私は、そんな大金を支払うことを躊躇します。

今回の旅は、美食ツアーが目的で、食事が中心でした。
ホテルは、高額ではないけれど、立地と居心地の悪くないものを選びました。
ツアーにかかった金額でもっとも大きな支出は飲食代です。

旅館でしたら、古都にいくつもの高級旅館があります。
部屋のグレードによって金額が異なりますが、ユニークなのは、年中満室の俵屋旅館が参考になります。

年末年始を除いて、いつでも同じ金額。
GWもお盆も同額です。
しかも、20室くらいのお部屋の値段もすべて同じ。
どこの部屋にお通しされるかは、行ってみなければ分からない。
複数回、訪問している方は、同じ部屋を避けて、違った趣をかもしだします。

さて、そんな俵屋旅館さんが、1泊1名6万円弱のお値段。

海外の富裕層は、1泊1000ドル以下のホテルは、最初から、外して選択すると聞いたことがあります。

俵屋さんは、2名で宿泊が標準ですから、その基準を満たしていました。
今の円安なら、1000ドルを切ります。

とはいえ、今は亡きスティーブ・ジョブズ氏もその旅館の常連さんであったことを考えると、値段だけではなく、富裕層の間で、情報が回っているのではないかと勘ぐります。

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さて、そのような高級旅館でも食事に割くことのできる金額は限られます。

旅館の場合は、宿泊費の方が高くつき、食事に回すことのできるお金はおおよそ、1/3くらいです。
さらに、食事代の内、食材にかけることのできる金額は、その1/3となります。

ですから、俵屋さんといえども、食材にかけている金額は、6000円あたりと想定します。

一方、こういう旅館でも空きがあれば、宿泊なしで食事だけいただくことができます。
その場合は、食事代だけでなく、お部屋も使用するため、3万円近い金額を必要とします。

京都で、同じ通りにある3つの老舗旅館では、夕食だけいただくと、どこでもそれくらいの金額を請求されます。

旅館は、くつろぐためならいいけれど、食事を楽しむには割高だということです。

それで、ホテルに宿泊して、食事処は日を変えて選んだわけです。

それから、旅館だと外部の人を呼び寄せるにしても気を遣います。
ホテルだと、時間も気にせず出入りする自由があることが気楽でした。

今回の旅では、たとえ高級料理を食べに行っても、宿泊代を抑えているため、旅館より安くつきました。

ただし、3泊4日の旅でしたので、少々予算オーバーしていまいしましたが、2泊3日の旅程だと、ディズニーランドでの宿泊と同等の値段だったでしょう。

ディズニーだと、宿泊、食事以外の楽しみがあるため、そのよさを否定はしません。
私も家族とともに出かけたことがあります。

小さい子どものおられる家庭では、そちらの方が楽しいかな。

子どもが大きくなって、ディズニーランドに関心をもたなくなったため、アトラクションより、食事での楽しみの方が大きくなったのです。

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食事は、単に生きていくだけのものではありません。
その楽しみは、大きいですよ。

うちは、ワンコを飼って20年近くになります。
1匹は、15歳で亡くなりました。
現在は、2匹目です。

イヌは、群れで生きる社会的な動物です。

1匹目のイヌは、旅行に行って留守をすると、食欲が落ちて、途中から食べなくなりました。
海外旅行は、家族全員で行っていましたが、スイスに行った際は、子どもが反抗期でもあったため、参加させず家に残しました。

その子どもの観察によると、私たちが旅立って3日くらいは、いくらかの食事を食べていたけれど、次第に食欲がなくなって、大好きな旨いものも、あまり受け付けなくなったそうです。

2泊3日で信州に旅行に行く際も持ち物の準備をしていると、カバンやリュックの上に乗って、
「あたちも連れて行って」
「あたちを取り残さないで」
という暗黙のメッセージを感じとりました。

3ヶ月の間ですが、仮住まいで、ペット不可のマンションに住んでいた時、嫁の実家に預けていました。
その時も食欲がなくなり、気が狂ったようにドアに体当たりして脱出しようとしていました。
丸い顔が細長くひん曲がり、野生化していました。

かわいそうなことをしたものです。

一緒に暮らしだして、食は戻りましたが、置いて行かれるかもしれないという分離不安は残っていて、外出するたびに、ドアに体当たりしていました。

家族とみなす群れの中で安心していると、旨いものを要求してきます。
何も持っていないと、名前を呼んでも寄ってこないことが多いけれど、何かを食べていると、いつの間にか足元にきて、旨いものを求めてきます。

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マズローの5段階の欲求では、「生理的欲求」が底辺にあります。
食べる、飲む、排泄する、です。

次いで、その上に「安全の欲求」があります。

ワンコの場合は、小さな子どものように、「安全の欲求」の方が強くなる場合があるのでしょうか。
私には、そうとしか思えません。

例外はあるけれど、人も動物。
うまいものを好むのです。
その証拠に美味しい物を食べたいという食欲に勝つことができたなら、ダイエットは簡単です。
メタボも容易に解消することができるでしょう。

本能は、理屈より10倍強いのです。

私は、うまいものを食べたいという本能が強いため、高級旅館や温泉地よりも、食事処を選んだというわけです。

旅行に行く2週間前に転倒して、歯を折って、一時期、固形物が通らなかったことを考えると、よくこんなに食べることができたなと不思議に思います。

ちゃんと食べて、快食、快便。
しかも、体重もセーブできています。