2018年12月12日
現在の日本のカースト制度?

インドにカースト制度があることはよく知られています。
インドというより、ヒンドゥー教におけるものと言った方がいいでしょうか。
他の国でも、カーストはあるようですが、もっと緩いことが多いようですね。

インドでは、このカースト制により、同じ職業にしか就くことが出来ない、同じ身分でしかいることができないなどの弊害があります。

以前、インドがIT王国となっていく過程で、数学のできる若者を募り、IT産業に就職すると、カーストに縛られぬ職に就くことができ、なおかつ貧困層から富裕な家庭になっていくため、一生懸命、数学を勉強する若者が増えました。
100人の村で1人の傑出した若者が輩出されると、村全体が食っていけるという話がありました。

あれから時代が新しくなり、工業化した都市部では、カースト制による職業制限は少なくなっています。

しかし、なくなったわけではありません。
未だに歴然と残っている光景も散見できるようです。

さて、日本において、議員の世襲制、富裕層の継承など、一時期の発展した時代より、世襲制のようになってきている側面があります。
また、労働条件に大きく開きが出ているという側面があるようです。

インドのカースト制度では、
1 バラモン:司祭
2 クシャトリア:王族、武士
3 ヴァイシャ:平民
4 シュードラ:奴隷
アチュート:人間扱いされない人々

となっています。

日本の江戸時代の構造と一部似ているところもありますね。
こちらの方がより厳格な感じがします。

ところで、これは一つの見方ですが、
現代の日本の階級を分類している考え方をしている方もおられます。

1 バラモン:天皇、皇族
2 クシャトリア:政府役人、大企業幹部
3 ヴァイシャ:公務員、正社員
4 シュードラ:非正規労働者
アチュート:ネットカフェ難民、ホームレス

生活保護を受給している人は、現在さらに増加しており、最高の数となっています。
ホームレスは、そこに入っていない分、本人はがんばっていると思う反面、これでいいのか?!福祉制度と思う面もあります。

日本は、場合によっては、逆転もありえますが、半世紀前より難しくなっているかもしれません。
親の収入と子どもの学力、住んでいる地域と子どもの学力に有意差があるようです(お茶の水大学の研究より)。

さて、今後、既得権の継承化が進んでいくのでしょうか?