この前、初代水戸黄門を観たら、案外おもしろく観ることができた。
ストーリーは変わるものの、メイン構成は変わらぬ大道。
この中で、何がおもしろいのか、考えてみた。
1 印籠をみせて、「頭が高い」「ははー」というラストの場面は、分かっていても期待する見所。
2 弥七に絶対的な信頼とかっこよさがあり、空気が引き締まる。
3 うっかり八兵衛のボケと余計な減らず口は、場を和ます。
4 東野栄治郎のスカッと抜けるような甲高い笑い声。
この4つが必ず入った上にストーリーが組み立てられている。
後の水戸黄門では、この要素が次第に削られていった。
そして、ついに印籠しか残らなかったという感じがある。
番組の最後は、八兵衛役のギャラは、黄門様より高かったという話もある。
話がうまくいっている時には、なしがしかの要点が複数あるようである。