2015年10月11日
水戸黄門は、単なるマンネリではなかった

この前、初代水戸黄門を観たら、案外おもしろく観ることができた。
ストーリーは変わるものの、メイン構成は変わらぬ大道。

この中で、何がおもしろいのか、考えてみた。

1 印籠をみせて、「頭が高い」「ははー」というラストの場面は、分かっていても期待する見所。

2 弥七に絶対的な信頼とかっこよさがあり、空気が引き締まる。

3 うっかり八兵衛のボケと余計な減らず口は、場を和ます。

4 東野栄治郎のスカッと抜けるような甲高い笑い声。

この4つが必ず入った上にストーリーが組み立てられている。

後の水戸黄門では、この要素が次第に削られていった。
そして、ついに印籠しか残らなかったという感じがある。

番組の最後は、八兵衛役のギャラは、黄門様より高かったという話もある。

話がうまくいっている時には、なしがしかの要点が複数あるようである。