飛行機に乗らない人には関係がありません。
よく乗る人には、お得な情報かもしれません。
航空会社の株主優待券を安く手に入れる方法があります。
株主優待券を使うと、正規運賃の半額で利用できます。
ただし、それを効率よく獲得するためには、いくつかの条件があります。
まず、株主になる必要があります。
ANAとJALだと、3月末と9月末に株を所有している記録のある人が株主になります。
この株主になるために必要な条件があります。
3月末あるいは9月末の日曜や祝日を除く営業日の3日前に株を所有しているという実績を残すことが要件です。
今年の3月で言えば、3月28日(火)がこれに当たりました。
この日に所有していると、3日後の31日の権利が確定します。
この3月28日を権利日と言います。
その翌日は、権利落ちといって、優待券をもらう権利を逃した日となります。
極端な話、権利日に株を買って、翌日の権利落ち日に株を売ったらいいという話です。
しかし、話はそんなに単純ではありません。
権利落ちの時、株価が下がることが多いことから、株主になって、配当と優待券を手に入れても損をする可能性があります。
今日は、その抜け道の話をします。
1 権利日の前の日に寄付にて、成り行きで約定する買い注文をする。
この注文は、現物買いである。
2 同時に権利日の前の日に寄付にて、信用売りにて、成り行きで約定する売り注文をする。
3 買い注文と売り注文の株数を同じ枚数にする。
4 信用売りは、5日以内での決済のつなぎ売りとする。
5 手数料が高いと意味がないため、手数料の安いネット証券で売買する。
6 権利日は、株を保有しておいて、翌日の権利落ちの日か少しだけ先の日に「現渡」で決済をする。
「現渡」することにより、売買手数料を免れることができる。
さて、これにより、株の売買手数料のみで優待券を手に入れることができます。
なぜ、権利落ちによる損をしないのか?
それは、売りと買いを同じだけ両建てするため、どちらかが下がるともう一方が上がり、損益が相殺されるからなのです。
これにより、株の差損は、ほぼなく、手数料で優待券を手に入れることができます。
ちなみに、どのくらい株をかえば効率がいいのでしょうか?
効率を考えるなら、JALなら、700株、ANAだと4000株がいい塩梅です。
どちらも、もらえる優待券は4枚となります。
そのために用意しておかなければならない資金は、ANAだと200万円弱。
JALだと400万円弱必要となります。
JALの株主優待券獲得は、ANAより値段がやや高めとなります。
そこまでやっても、手に入れることのできるお金はお小遣い程度なので、航空会社も目くじらを立てていないのかもしれません。
それに優待といえども、半額の料金を支払わないといけないため、まったくのタダというわけでもないことも大きな理由でしょう。
後、株主優待券は、金券ショップで広く売られており、誰でも使用することができますので、無理に株主になる必要はありません。