日本人は、悲観的なのかな。
それとも、世界が発展している中で取り残されている孤独感があるのだろうか。
仕事や景気のことを話してもいい話題は、あまり出ない。
・厳しい経営状況が多い。
・ブラックが多い。
・派遣や臨時職員が多く、正規職員につける人が少ない。
・給料は増えない。
・税金ばかり高くなる。
と並べてみると、我ながら嫌になってきた。
大企業でも、賃上げには、消極的である。
90%をはるかに超える中小企業で、ベースの給料が上がったところは、ほとんどないだろう。
しかし、このところ、毎年、公務員の給料は上げている。
国会議員のボーナスは300万円だそうだ。
シャープは買収され、東芝も虫の息。
大企業でさえ、青息吐息なのに、税金をどう使っているのだろうか、と大変訝っている。
日銀の国債買い入れや、日銀のETF買いには、うんざりしている。
効果がないばかりか、いずれは、その無駄遣いが、どこかでつけに回ってくるだろう。
ところが、世界はそうではないようだ。
日本は、停滞しているGDPは先進国も発展途上国も伸びている。
日本だけが取り残されているというのが、現実だ。
一時は、世界のDDPの20%を超えていた日本が、今は10%少々。
そして、20〜30年後は、後進国になりそうだという試算がある。
ヨーロッパの製品が数年前から高くなった。
知名度と人気からして一番分かりやすいのは、ルイヴィトンだろう。
円安になってから、格段に値上がりした。
我が家は、ヴィトンがその値上げをして以来、購入したことがない。
(一方、生活保護者でもヴィトンのサイフあるいは、カバンを持っていることに少々違和感を覚える。)
バーバリーは、高級路線を敷いて、三陽商会と手を切った。
元々高かった製品が、もう手の届かないものになっている。
ところで、世界の景気を牽引しているのが、アメリカである。
アメリカは景気がいいと言われている。
景気の指標は、様々だが、概ね、良好のようだ。
トランプさんが大統領になったら、円高になると思ったら、反対に急激なトランプラリーになった。
株は、オバマさんの時を抜いて、最高値を更新した。
しかし、この株に値段には、実態が伴っているのか?
金利が低くて買う物がないし、まだ下がる気配がないため、株価は高値圏を維持しているが、割高感は否めない。
そんな中、昨年、イギリスが国民投票で、EUを離脱するブレグジットを選択して、世界を驚かせた。
その日は、株価もドル円も急落したが、その後、徐々に回復し、何ごともなかったかのように、元の高値を抜いていった。
トランプ大統領の当選とともに、あの動きは、本当はおかしいのではないだろうか?
個人的には大変訝っている。
世界の景色が変わったことに対する期待感だけで上げているように思われる。
最近、経済指標で、めったにないことが起こっている。
景気に対する恐怖感を示すVIX指数というものがある。
これは、平時には、10から20の間で推移している。
ブレグジットの時は、ドンと跳ね上がり、20超えをした。
リーマン・ショックの時は、40を超えていたと思う。
近年、こういう出来事が起こった上に、北朝鮮問題も緊張が高まっていた。
今もいざという時の臨戦態勢は崩していないが、概ね、戦争は避けられそうだという見込みの安心感の中に多くの人々はいる。
この問題が緊迫していた時には、VIX指数は15を少々超えていた。
(それでも、平時の指数といえる)
この問題が話題から外れてくると、VIX指数は、急激に低下して、10を割った。
実は、この指数が10を切ることはめったにない。
それも、2日間連続で9台の時があった。
これは、20年以上ぶりのことであるという。
この週末の取引もVIX指数は、10を切って、9.81と低下していた。
しかし、実際のところ、本当に安全なのか?
安穏としていい状況なのか?
私は、世界が浮かれている気がしていけない。
いわゆる、バブルの時にこういうことがよく起きる。
実態よりはるかに高く、楽観視している。
こういう時こそ、危ないと感じている。
実は、7の年は、何らかのショックがあることが多いことが統計上知られている。
・1987年のブラックマンデー
・1997年のアジア通貨危機
・2007年のリーマン・ショック
今年の7の年に暴落が起きるかどうかは分からない。
しかし、今年ではなくとも、遠くない内にバブルのメッキが剥がれて、大暴落が起きるだろうと想定している。
その時、日本は、どのような影響を受けるだろうか?
安穏としている時ではないと、個人的には懸念している。