2018年10月31日
情報格差を検証する

私には、ITの機器の性能が分かりません。
さらに、システムの善し悪しは、さらに分かりません。

つい最近、新しいシステムに変更しなければまずいことに気がつきました。

業者に見積書や仕様書をみせてもらったのですが、私には、値段のことしか分かりません。

そこで、私よりPCに詳しい高校生の息子に、その仕様書を見せて、疑問点があるかどうかを訊ねたのです。

その結果、仕様書を見ただけで、3つの疑問点が浮かび上がりました。

第1の疑問
サーバーのCPUは、Xeon(廉価版ではあります)を使用していますが、
8GのメモリがECCに対応しているかという疑問でした。
correct機能のあるXeonを使用しても、メモリがそれに対応していなければ、意味がないため、メモリの仕様がECCに対応しているかどうかということです。

第2の疑問
サーバーのOSがubuntuとなっていますが、サーバーOSインストール費用の欄で、Debian Linux主・従サーバーと記載されていたことです。
Linuxでも異なるOSということで、一緒に使えなくはないのですが、弊害が出る恐れがあり、安全性に問題があると判断しました。
なぜ、同じOSを仕様しないのか、理解不能でしたので、質問しました。

第3の疑問
サーバーはあるけれど、利用端末が示されていません。
サーバーを裸にして使用するのか、という疑問でした。

☆上の3つの疑問は、ITの素人には、見つけることができないし、理解することもできないと思われます。

理解なしに、1つの業者に依頼することは危険だと感じて、他の業者にもデモを行っていただきました。

レセプトコンピューターに使われるソフトで、日本医師会が無料で提供しているオルカというオープンソースがあります。
オルカは、10年前は、低機能でしたが、改訂を重ねる度に、機能がグレードアップしていきました。
しかも、オルカは、無料のOSであるLinuxに搭載することができます。

自分がITの専門家で、管理できるなら、ソフトの料金ならびに保守費用もいらなくなります。

早い話が、実際に用いるPCなどの機器の料金で使用することができるのです。
また、業者に依頼すると、PC機器も正規料金で請求され、実際には、安く買って提供した利益を余分に得ることができるのです。

ざっくりとした計算ですが、一般ベンダー企業に依頼すると、導入費用が300万円。
オルカに変えると、200万円。
さらに、自分でシステム導入できると、100万円になります。

知識のない者は、余計にお金を支払わなければなりません。
それが、情報社会の法則なのです。