私がピアノを習っていた時、生徒さんの親御さんが、カメラマンを知っているので、お得に紹介できるという話がピアノの先生にあったという話を聞いた。
その話を受けて依頼すると、満足できない結果となった。
そのカメラマンは、音楽には素人なので、カメラ目線のよくない写真が多かったという。
その上、料金も普段依頼している業者と比較して変わりなかったという話を聞いた。

昔、ある年、私は引っ越しする時、「私の知り合いの○○運送に頼むと安くしてくれるよ」という話を受けたことがある。
そして、○○運送の人が見積もりにやってきて、たくさんの本棚をみた時、「これだったら、運搬にかなりかかるが、安く14万円くらいでしてやる」みたいなことを言われた。
いい気分はしなかったが、そこに委託した。
実際、私の本棚には、最低3000冊以上の本が積まれていた。

その時の引越は、私の親と友人が手伝ってくれ、箱入れと持ち出しの準備も万端で、やっかいだと言っていた引越が半日ほどであっけなく終わってしまった。
あまりに簡単だったので、当初の14万円から、いくらか値引いてくれた。

さて、時間は少し移ったある年、同じ量の荷物を県外に持ち出すことになった。
今度は、自分で調べた運送業者である。
その業者の見積もりは、梱包と運送の込みで12万円だった。

業者が梱包してくれる場合、3万円ほど追加料金が必要なことが多い。
それを加えても、前回紹介してもらった、○○運送より値段が安かったのだ。

私は、業者の紹介はあてにならないと思った。
後に、何かの本か記事で読んだことがある。

知り合いから業者を紹介された時、業者は、どのくらい便宜をはかってくれるものか？
要点だけ、かいつまんで述べよう。

業者も紹介者の顔を立てて、高額な料金をふっかけることはしない。
しかし、儲けを出さなくては意味がない。
足下を見られている状況ではない。
ということで、高くも安くもない、無難な料金設定をすることが多いという内容だった。

あれから、私は、何かをする時は、2社以上の見積もりをとることにしている。
それから、ネットで分かる範囲は調べてみる。
その上で、紹介されたところがいいようならば依頼するが、紹介者特典のようなものを信じないことにした。

結論
紹介してもらった業者のことを調べてみる。
他の業者と比較してみる。
その上で紹介にのるかどうか決める、という流れが好ましい。