あきらめていた時、耳をおおうヘッドホンを買うことを思いつきました。
Amazonで検索して、レビューを参考にします。
その結果、これまでの人生で、一番高価なヘッドホンを購入しました。

すると、商品が家に届いて数日後、子どもが勝手にあけて、使用していました。
パソコンでもこういうことがよくあったので、半ば諦めていました。

ある日、パソコンのある部屋をのぞいてみると、先日購入した、例のヘッドホンが床に転がっていました。
耳の保護膜がとれ、電線がちぎられていました。

この仕業をしたのは、うちの愛犬に間違いありません。
一度も試聴しないうちに、そのヘッドホンは、昇天しました。

もういいや、と思いましたが、悔しいので、後に同じようなタイプのヘッドホンをもう一度、手に入れました。
金額は、前のものと同等と思われます。

今度は、注意深く扱い、子どもにも手にしないよう、命令しました。

そして、初めて、そのヘッドホンで、ショパンのピアノ協奏曲第一番を聴いたとき、今まで気づかなかった音が聞こえてきて、ひどく驚きました。
音量も十分で、低音の迫力、高音の伸びもあります。

これまで生きてきて、一番よい音のするヘッドホンだと確信しました。
メーカーは、ソニー製です。

ちょうど、美しい音楽を聴くことに飢えていた時期でした。

美しい音、そして美しい風景をみたいと渇望していました。
美しい音を守るため、ヘッドホンの管理に注意しなければなりません。