パンデミックで食べなくなった尾道ラーメン。
コロナももう少しで5類に分類されます。
それとともに気になっていることがあります。
つたふじの主がいつまで店を続けることができるのか?
これは、当たらなくていいのですが、ここら辺りで食べに行かないと、もう二度と味わうことができない気がしたのです。
理由のない直感です。
しかし、直感というものを侮(あなど)るなかれ!
直感の話は、比較的長くなりそうなので、別の日に譲ります。
ただ、つたふじでもありうりな、ということです。
それで、雨の日の日曜日に出かけました。
店は開店直前で、自分の並んでいる順番は、20番を少しオーバーするくらいでした。待ち時間は、1時間少々か?
コロナが流行ってから、「楽しみのために並んで待つという行為をやめる!」と思っていました。
しかし、「これが人生で最後になるかもしれない」と思う気持ちが踏みとどまらせました。
狭いカウンターだけの店が2巡少々して、店内に案内されました。
久しぶりなので、並盛でなく、大盛りを注文しました。
ここで、嫌な風景を見てしまいました。
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私の前に4人家族がいて、そこまではよかったのですが、スープが消費されたため、醤油とラードが追加されました。
この店は、スープが一定量減る度に、この2つをセットで足していきます。
そうすると、その後の味が変化して、品質が保たれる時とそうでない時があるのです。
そして、この度は……
失敗でした。
スープが濁っていました。
本来の旨みを損なっていました。
ああ、後1組前にいたら、朝一番に整えているスープを味わえたのに…
残念な気持ちに満たされました。
これは、朝一に来るしかない!
そう決めて、近い内にリベンジしました。
開店時間の20分前に並ぶと、1人だけ先客がいました。
それから、10秒もしない内に3人連れの家族が後ろにつきました。
結局、開店時には、20人くらいの列ができていました。
いや、甘くみたらいけません。
朱華園が流行っていた頃は、開店40分前に並んで、開店15分前に店に入れてもらうパターンが、一番効率がよかったことを思い出しました。
2番手で入ったため、朝一番のスープです。
醤油による濃いめの黒色スープですが、下が透いて見えます。
前回のスープは、やや茶色ががって、下の麵がみえませんでした。
口にすると、「ああ、これが定番の味だ!」
少し塩からめで、結構こってりしていました。
こってりしているのに食べやすいのが、旨い尾道ラーメンの条件です。
さて、この1杯が、「つた」で味わうことのできる最後の1杯になるのかどうか、答えは、未来のいつかやってきます。