2013年11月10日
人の席を占領する人

先日、クラシックコンサートに行った。
入るのがギリギリであせったが、何とか間に合った。
席につこうとすると、予約した席におっさんが座っている。

「その席は違いますよ」と告げると、「はあ?」とにらみつけてきた。
座席番号を告げると、面倒くさそうにかばんから自分のチケットを取り出して眺めた。
その小さい券に目を近づけて、確認したら、面倒くさそうに席を移動した。

日本人は、予約席に座ることができるのは当たり前だと考えている。
私もそう考えていた。

しかし、西欧では事情が異なるらしい。
ヨーロッパの新幹線では、指定席に、知らない人が腰をかけていることがよくある。
それに対して、この席は、自分がリザーブしていることを主張しなければならない。

中には、チケットを見せても移動しない人がいる。
実際、ツアーの時、指定席に知らない人が座っていて、添乗員さんが対応していた。
その知らない人は、何かの事情を訴えていたようで、なかなかのこうとしなかったらしい。

「It’s your problem.(それはあなたの問題よ)」という声が、
イヤホンガイドから聞こえてきた。

その人は、しぶしぶ退いたようであるが、世の中には猛者がいる。
どう言っても退かない人がいて、空いた席に座らざるを得ない時があったと聞いた。

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今回の教訓
自分が当然だと思っている権利は、他人にはそうではないかもしれない。
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