外食するにしても、買い物するにしても、
私たちは、ほとんど同じお店に行っています。
日用品の買い物とお店には、合理的な
関係があることが多いのですが、
外食の場合、たくさんあるお店の中から、
なぜ、あのお店をよく選んでしまうのでしょうか?
特に、お店の数からすると、
無尽蔵にあると思われる
首都圏に住む人たちでも、
行きつけの店は、ほぼ決まっています。
▼私たちは、なぜ、新しいお店に行こうと
しないのでしょうか?
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■私たちは、日ごとに老いています。
「私は、若い!」と
言われる方もたくさんおられるでしょが、
日ごと年輪を重ねていく
ことにかわりはありません。
しかし、若々しく見える方、
あるいは、若くは見えないけれど、
行動は若い人より活発な方がおられます。
■なぜ、人は、新しいことをしなくなるのでしょうか?
一般に、初めてのこと、
新しいことをすると、
それだけ労力を必要とします。
ちょっとした外食をするにも、
新しいお店に入るかどうか
躊躇する場合があると思います。
・このお店は、高いのか、安いのか?
・おいしいのか、どうでないのか?
・自分の望む雰囲気なのかどうか?
そういった、分からないマイナス要因を
避けながら、お店を探そうとします。
すると、なかなか入るお店を見つけることができない!
そうして、グルグル30分以上も
時間を費やした、という経験を
持っている方もあるかと思います。
■ こういうちょっとした新しいことをするにも、
多少の労力が必要であることを
知った上で、時に行うことが
若く前向きであるための秘訣であると思われます。
▼ 初めて行う時は、もっとも労力がいる部分
これを、「経験コスト」と言います。
慣れるに従って、経験コストは、
少しずつ減っていきますから、
このコストと回数の関係を
「経験曲線」といいます。
最初が、もっとも大きくて、
しだいに下がり、ある所で
落ち着いていくのです。
■ 生活の仕方は、人の自由なのですが、
多少の経験コストをかけて
いくことをお勧めします。
その理由は、新しいことをしないと、
現代の変化についていけないからです。
そして、たいして何もしない内に
人生の終焉をむかえてしまうかもしれないからです。
▼ 人は、年をとったから老いるのではない。
「新しいことをしなくなった
時から老いるのである」