10月は、相場が下がることが多いのですが、今年は暴騰しています。
景気指標も悪く、世界経済の減速もささやかれている中での出来事です。
アメリカのNY株が実態と乖離して上がっています。
上がり方も移動平均線をかなり上回っています。
こういうあげ方をした後は、一度、それなりの調整が入るものです。
現在のアメリカの株の時価総額は、アメリカのGDPを遙かに超え、割高となっています。
それでも、人は、「もっと上がるかも」「もっと上がるだろう」という期待に賭けて買っています。
あるいは、株価が高いので指をくわえて様子見していたら、思いがけず上がってしまっていたので、買いたい衝動に駆られて動いているのかもしれません。
これが、バブルの末期に見られる、ユーフォリア(多幸感)に包まれている状態です。
バブルは、破裂した後は、「だれでも、それがバブルだった」ことが分かるのですが、その進行中は、中毒にかかったように高い値をさらに買い漁ることが多くなります。
相場には、「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉がありますが、バブルの頭は、予想外に伸びるので、短期投資が当たれば、かなりの額を稼ぐことができます。
しかし、それが続くものと安穏と構えていたら、大きな下げに襲われることが多々あります。
オランダのチューリップで起こったチューリップバブルは、1637年をピークに驚嘆するほど実体のないものに高値がつけられました。
チューリップの球根1個が熟練した職人の年収の10倍以上で取引されました。
標準的な家の価格より高くなりました。
今は、普通に咲いている、あのチューリップのことです。
この熱い投機熱に多くの人がやられました。
物理学の万有引力を発見したことで有名な、かのニュートンもこの投機に大金をつぎ込み、大きな損失を出しました。
頭がいいから、バブルを避けられるわけではないのです。
これが、お金と感情の結びつきが、理性より強いことを表しています。
人は、いくどもバブルを繰り返し、そして、また忘れた頃にやってしまいます。
近年では、ビットコインを中心とする仮想通貨バブルがすごかったですね。
RippleやMONAコインなど、1晩で、10倍以上になった日もあります。
反対に、多くのコインの分散投資していても資産が突然、半分になるようなこともよくありました。
いい機会があれば、仮想通貨の話もまたしてみますね。