2018年12月2日
デパートのお中元、お歳暮のデータ仕様が変わった

私の住むマンションから徒歩2分圏内に百貨店がある。
もちろん、その百貨店も利用するのだけれど、どちらかというと、徒歩15分〜20分の百貨店を利用することが多くなってきた。
サービスの問題もあるが、今回触れたいのは、お中元とお歳暮の問題だ。

近くの百貨店で中元や歳暮を贈った時、その顧客データが保存されるわけだが、その期間には限りがある。
3期分、1年半という期限だ。

ある時、私が別の百貨店から、その百貨店に乗り換えようと思ったら、ちょうど3期すぎたところで、データがすべて消去されていた。
そのため、以前のデータを取り寄せて、新たに入力してもらったことを覚えている。
一から入力する係員も大変で、時間も相応にかかった。

客は、同じ百貨店を利用する人もいるし、時々変更したくなる人もいる。
私の場合は、後者で、別の百貨店を主に利用していたようである。

一昨年、お中元を贈る際、近くの百貨店を訪れた際、3期訪れていなくて、データがなくなっていることが発覚した。
自分の感覚では2期であったが、そうではなかったようだ。

そのため、店に赴いたものの、送り先の情報がなく、なすすべもないまま、その百貨店を後にした。
店員は、3期しかデータが保存されていないということを説明していた。
他の人に訊ねてみると、転勤する人がいるため、上の人の指示で、3期となっているということを言っていた。

私は、もう一つの百貨店に出向いた。
データがなければ、どうしようもないからだ。
そこでは、残っていたデータを元にお中元を贈った。
贈る品物は、ほぼ遜色ないものだったので、こちらとしては、どちらでもよかったのだ。

私は、近くの百貨店のHPを開いて、問い合わせをした。
データベースの量からすると、3期(1年半)も6期(3年)も倍の違いはないだろう。
重複する人がいるため、保存期間を延ばしてもデータ量は、1.5倍くらいにしかならないのではないかと推定した。
そして、データがなくなることで、これまでの客の囲い込みができないロスの方が大きいのではないかと提案した。

質問を受けた百貨店は、すぐに回答してくれた。
これは、データ量の問題ではなく、システムの問題なので、すぐには対応できないので、時間をいただいて回答するとあった。

そうして、数ヶ月経ち、そろそろ問題が無視されたのだろうかと思った時、メールがやってきた。

会議にかけたところ、3期のデータ保存を6期にすることにしたという回答であった。
正直、私は、驚いた。
大きな商店が、一人の人間の提言によって、仕様変更になるとは思っていなかったのである。
しかし、百貨店側も分析して、データ保存期間が短いことで、売上に差が出てくることに気づいたのかもしれない。
そして、新規の顧客の獲得よりも既存の顧客をつなぎとめる方がコストが安くすむことを勘案したのかもしれない。

私は、データ保存期間が延びなくても、クレームを言うつもりはなかった。
ただ、黙って、別の店に足を運ぶだけだ。

今回、百貨店のシステムの構築にひとりの意見が取り入れられたことには、正直いって驚いている。
だから、次は、データ入力に時間がかかっても、その恩義に報いようと考えている。