昨年、日本の旅館のよさを体験することで、お金を使ってしまいました。
しかし、それ以上に多くの人が吸い寄せられるようにお金を使う場所があります。
そこに大枚をつぎ込むのは、大富豪でなく、一般市民です。
もっとも生活苦でその余裕すらない場合は、難しいですが、中流と言われる層の多くの方は、ディズニーを体験しています。
地方から出てきて、2泊3日くらいの旅行で、おみやげを買ったら、30万円くらい、平気で出ていきます。
半年前でも予約がとりにくいと言われている部屋があります。
ディズニーシーにある、ホテルミラコスタの中で、海に面したお部屋です。
ハーバービューと名付けられ、予約開始の半年前の午前9時に電話したら、電話がつながらず、15分して、オペレーターが出た時には、すべてのお部屋が予約で埋まっていました。
もう7年くらい前の話です。
しかし、今でも海の見えるお部屋は予約が難しいようですね。
お部屋からの眺望がよいことと、外に出ないで、お部屋の中から夜のショーを眺めることができるのが人気の秘密のようです。
それにしても、そのお部屋、眺望がよい以外は、普通のお部屋なんですよ。
それで、1泊75,000円するんです。
超高級ホテルに負けない値段で売れている所がすごいです。
それだけのお金を払ってもいいと価値を認める人が、かなりおられるんですね。
(参考:このお部屋は、ハーバービューですが、普通の部屋より広いスイートタイプです)
この部屋に泊まろうとやっきになっている方を何人か知っています。
富裕層ではないですよ。
一般的な給料をもらっている方々です。
こういう魅力を感じさせる所がディズニーマジックでもありますね。
ディズニーが好きな人は、本当に熱烈ファンも多いのですが、
私が感じるには、
ディズニーは、
・ちょっとかわいい
・ちょっときれい
・ちょっとアトラクションがおもしろい
・ちょっと(まあまあ)接遇がいい
・ちょっとしたサプライズがあり
・ちょっとお土産の質がいい
・ちょっと食事は高いが、損したとは思わせない値段設定と内容
・ちょっとでは、まわりきれないので、次にまた行きたくなる
いろいろな意味で、たくさんの「ちょっと」を積み重ねているのが分かります。
本当は、お客が感じる「ちょっと」を提供するために、「多くの」労力や時間、お金を必要としているのかもしれません。
志の大きい人は、それに従って改善すればいい。
私のような凡人は、たくさんの「ちょっと」を積み重ねて、質の転化を図った方がやりやすいのかもしれません。
私が行う講演。
大きく内容を変革するのは難しい。
それで、ちょっとをたくさん入れて、退屈させにくいものにしました。
できうる、「ちょっと」をなるべくたくさん考えてみましょう。