2019年10月27日
ソフトバンクグループが危うくなってきた

 ソフトバンクグループ(以下、SBGと略す)の最高責任者、孫正義さんが、ビットコインで、145億円の損失を出したことが、ある程度前に知られていたところです。

 大金とはいえ、孫さんの資産規模からすれば、少しのこと。
 年収は、93億円、資産は、2兆6000億円くらい。

 問題は、
「こういう投機に莫大な金を入れて損失を出す人に経営能力があるのか?」
という点でした。

 SBGは、子会社を入れると、1600以上の会社がある巨大グループです。
 孫さんは、それをさらに増やしていくという考えのようです。
 桁を塗り替えるほど増やしていくことを頭においています。

 そうした考えを反映してか、孫さんは借金をして、企業買収を行っています。

 そして、巧みなスキームを用いて、1兆円の利益を帳消しにしました。

 この合法的な節税について、金融庁も文句を言えず、財務省に伝えました。
 財務省は、「今後は、SBGのような節税法は認めない方向にする」と今後は、合法でなくなる可能性を示唆しました。

 GAFA(Google、Amazon、Facebook、apple)のような国際企業は、国の壁を超えて、活動して、税金逃れをしている側面があります。

 それと同じような感じです。

 

 さて、税金の問題は、別にして、最近、SBGは、ウィーワークという会社に1兆円を投資しています。
 しかし、この会社は、もくろみが大きく外れて、金を費やせど利益のでない構造になっています。

 こうした会社にさらに金をつぎこみ、SBGは、潰れるかもしれない企業をナンピン買いしていると揶揄(やゆ)されています。

 この会社での損失で、SBG全体の信用度が低下して、CDSが上昇したというニュースが伝わりました。
 CDSとは、平たく言えば、保証金のようなものです。

 つまり、市場がグループ会社へのリスクを織り込んできたということを意味します。

 SBGの拡大路線は、このままうまくいくのでしょうか??
 あるいは、永遠に続ける博打は破産するという結果になるのでしょうか?

 近未来で答が出てくる事になるでしょう。