前回、ガンダム記事に触れさせていただきました。
私的には、ガンダムの1年戦争では、宇宙編が突出しておもしろく、地球編は、アムロの脱走、セイラのガンダム乗っ取りなど、人間臭に満ちあふれ、鼻につく場面もありました。
地球での物語では、アムロがニュータイプに覚醒するきっかけになる、ドムの巧妙な攻撃をかわす場面が山場でしょう。
マチルダを亡き者にした、ドム3機に対して、ガンダムは、1機で対抗します。
連邦軍では、ドムのことをスカート付きと呼んでいます。
ジオン軍がホワイトベースを木馬と呼称しているのと同じことです。
3機のドムは、ジェットストリームアタック(黒い三連星)というトリックあふれる攻撃で、敵を撃破していました。
この攻略法は、常人では逃れられないものと考えられます。
ドム3機が1列に並んで前進して、最善兵士が行った攻撃を避けると、2番目の兵士の餌食になる仕掛けになっています。
もし、運よく2番目を切り抜けても3番目にやられる位置におかれます。
ガンダム操るアムロは、最善の兵士の攻撃を避けて上に上がると、2番目の兵士が、狙い撃ちします。
それをアムロの「勘」が、1番目のドムの上に乗って、2番手の攻撃を避けます。
その時、1番目の兵士は、つぶやきます。
「おれを踏み台にしやがったな!」
そして、2番目の戦士の砲撃をかわしただけでなく、3番手のドムをビームサーベルで駆逐します。
この時から、アムロの額に霊感を示すマークが示されることになります。
仲間を失った黒い三連星は、仲間の死を弔うとともに、ガンダムへの復讐を決意します。
残りの2機を撃破されるのですが、それは後のことです。
ホワイトベースの行く手をはばかるムサイが撃破されるのは、地球から宇宙に飛び立って、すぐのことでした。
ホワイトベースの命運は、ますますガンダムを操るアムロの動向に左右されるようになりました。
と同時に、ジオン軍は、モビルスーツが戦闘の行方を大きく左右するものとして、開発に力を入れるようになりました。