2014年5月22日
ただで車に乗ってやる!

最近、車の買い換えを考えていた。

理由は、今の車の年式が古くなり、走行距離も16万kmを超えたということがある。
そのため、買い換え候補の2つの車種をネットで調べて比べていた。

そして、新しい車を買った時、今の車を下取りに出すか、別の所に売りに出すかも検討していた。

その一環として、買い取りに出した時にいくらになるかを査定してみたくなった。
ネットのあるサイトに4社ほどの査定が受けられるようになっている。

情報を入れて、結果をみると、査定できるのは、近くに店がある、ある大手の会社だけだった。

ネットで申し込みをすると、すぐに自宅に電話がかかってきた。
あの早さには驚いた。
そして、査定を執拗に勧めてくる。

そこまでする気がなかったのだが、一つは根負け、一つは興味で査定を行うことにした。

夕食をとってから、お店に車を持ち込んだ。
案内された席に座って書き物をする間に飲み物が提供された。

そして、しばらくして査定の価格が出た。

その価格は、「2万円」だった。

前の車でも10万円で売ったのだが、それよりも安い金額の提示だった。
これは、一番には車の状態によるものが大きかろう。
しかし、お店によって、かなり変わることもあるらしい。

本日行った店は、有名ではあるが、安く買って、高く売る店の一つの代表格だろう。

これだったら、Yahoo!オークションに出した方がいいかもしれない。

と同時に、今の車を大事にしようと思う気持ちが出てきた。
価格に反映されなくても、性能や乗り心地はなかなかよい。

今の車を買い換えようと思うのは、車のことで困ったからではない。
ただの気分で新しい車がほしくなった気持ちも正直ある。
畳と女房は新しいほどよい、というが、車にもそういう一面がある。
一時は惚れても、別の車に浮気したくなるものなのだ。
そういう気持ちをごまかさずに見据えることにした。

現実をみる。
この車を2万円で買ったと思うのなら、ただみたいなものだ。
それなら、ただの車を後、5万km、3年ほど乗り継いでみるのもよかろう。
「ただで車に乗ってやる!」
そう思いながら帰路についた。

自宅に帰って、駐車場に車を置こうとしたら、バッグがないことに気づいた。
こんなことは、はじめてだ!
査定額に動揺したのかもしれない。

こちらのバッグには、お金だけで20万円から入っている。
クレジットカード、運転免許証、印鑑証明書、健康保険証など大切なものが満載されている。
この方がよほど価値が高い。

きびすを返して、お店を再訪すると、店員さんがバッグを持っていてくれた。
日本は、ありがたい。
海外では、肌身離さず、しっかり身につけている。
ひったくられないように、たすきがけにして。
日本のよさを1つ確かめることができた。