ある人が入ることのできる施設がないか知り合いをあたった。
長年、介護の職につき、その土地に20年ほど住んでいる友人だ。
年金額と介護度の話をすると、「そういう中途半端なのが一番困るんだよん」と言われた。
ただ、その中で、紹介されたのが、今回の「さこうじゅ」というものだ。
何?
聞いたことがない。
調べてみると、「サ高住」の言い換えらしい。
正式には、「サービス付き高齢者住宅」の略。
こんな略語、専門家じゃないと知らない。
基本的に住居を提供するところである。
しかし、登録を受けた住宅には、2つの義務が課せられるらしい。
1 状況把握:入居者の心身の状況を把握し、その状況に応じた一時的な便宜を提供するサービス
2 生活相談サービス:入居者が日常生活を支障なく営むことができるようにするために入居者からの相談に応じ必要な助言を行うサービス
入浴、排泄、食事などの介護サービス、洗濯、掃除などの家事代行サービスを行っているかどうかは施設によって異なる。
自立度が高いと入居ができない施設もあれば、最後まで看取ってくれるところまで幅がある。
また、値段も10万円強~20万円くらいと差がある。
10万円に近いところはなかなかないし、20万円は高くて人が入らないらしい。
ということで、16~7万円辺りが中心価格帯になるようだ。
今回、勧められた「サ高住」は、月に13万円少々で安い方にあたる。
しかも、食事を持ってくれて、入浴もでき、寝たきりになっても看てくれる。
月2回、医師の往診がある。
生活保護の人でも入っているくらいだから、決して高額ではないのだろう。
入居費は、年金だけでは足りないけれど、いくらかたすと、何とかなりそうだ。
がんばって家でみて、よいよという時に、施設の空きがないというケースをよく耳にしている。
実際に施設を見学すると、悪い印象はなかったらしい。
友人もケアマネもよくない施設は、「えーと、そこは…」と勧めない。
その方は、今後のことを考え、空きが出た今、入所の手続きをすることにした。